MOOON2 ゲームマーケット2025春(5/17)にて販売予定

MOOON2のひみつ。

ぼうしやは、ゲームマーケット2024秋に初出展を果たし、そこで「MOOON」というカードゲームを販売しました。

販売実績は通販を含めて約250個。
ご購入いただいた方へ、この場を借りて改めて感謝申し上げます。

わずかながらご好評の声も頂き、「よし、次回のゲームマーケットにも出展しよう」と決意したのが5ヶ月前の出来事。

この記事は、新作「MOOON2」が完成するまでの5ヶ月間に考えたことをまとめたものです。

※基本的なコンセプトは前作を踏襲していますので、まずこちらを読んでいただけると本記事がよりわかりやすくなると思います。お時間のある方は是非。

目次

開発は難航を極めました

5ヶ月前に出展を決意した時点では、「MOOON」の拡張版を作ろうと考えていました。

「MOOON」は15枚のカードで作ると最初から決めていたので、開発段階で枠に収まらずボツにしたアイデアがいくつかあり、それを復活すれば割と簡単に作れるだろうという算段です。

しかし、開発は難航を極めました。

「MOOON」はジャンケンをベースにした2人用の対戦ゲームですが、ターン制ではなく同時に処理を進行するため、あいこの時は両方のカード効果が同時に発動してしまいます。

この時に矛盾が起きないよう、それぞれのカードにSPD(スピード)というパラメーターを設定して、あいこの時はSPDが大きい方から効果を発動するというルールになっているのですが、こいつが曲者でした。

「MOOON」のSPDは15枚のカードで遊ぶことだけを考えた設定になっていたため、ここに新たなカードを追加しようとすると制約が非常に多い。

既存カードの隙間を縫ったような後付け感の強いカードしか追加できず、これではせっかくのアイデアを思った通りの形にすることができませんでした。

カードが増えることによるおもしろさよりも、むしろ覚えることが増えるというデメリットの方が大きいかも。

これは困った。どうしよう。

解けないパズルを解いているような状況が3ヶ月続き、最終的に全く別のゲームを作って現実逃避をする毎日。(リンゴとゴリラが戦うゲームを作りましたが、今考えるとこの時の自分はどうかしていたと思います)

そんなある日、尊敬する某ゲームクリエイターの言葉が頭をよぎりました。

「いまあるものを活かしながら手直ししていく方法だと2年かかります。イチからつくり直していいのであれば、半年でやります」

アイデアを形にするには

拡張版ではなく、独立した新作として「MOOON」を再構築する。

アイデアを形にするにはこれしかないと判断しました。

前作と同じキャラクターのカードが半数を占めるので、「MOOON」を買っていただいた方には申し訳ない気持ちもありましたが、拡張版にこだわって中途半端なものを作るよりも、ゲーム単体で見た時におもしろい方が絶対に良いはず。

全ての設定を一旦リセットしてイチからパラメーターを振り直すという作業を行いましたが、これまでのスランプが嘘だったかのように、開発はスムーズに進行しました。

そして、前作の呪縛から解放されてから1ヶ月後、「MOOON2」は完成しました。

MOOON2のひみつ

ここからは、「前作との違い」という切り口で「MOOON2」のひみつを語ってみたいと思います。あともう少しだけお付き合いください。

カードの数

15枚から30枚に増えました。

単純に戦略の幅が広がったので、前作よりも長く楽しんでいただけるはず。

前述の通り、前作のカードは全て続投していますが、一部のパラメーターを変更しています。

シンプルさが売りのゲームなので、追加したカードも可能な限りわかりやすい設定を心掛けました。

価格

500円から1000円に増えました。(ゲムマ価格)

カードの数に比例した価格設定ですが、利益率は少しだけ上がっているので、その分を予約特典などで還元できるよう検討中です。

作った数

前作の250個を基準に考えた時、「二番煎じに見える」「処女作の看板が無くなる」「値段が上がっている」「日本の景気が悪い」等の理由から販売数は落ちると予測し、今回は200個の発注としました。

(市場を冷静に分析している風を装ってみましたが、本当は「家に在庫を置くスペースが無い」という理由が1番大きいです)

アートワーク

カードのデザインがスタイリッシュになりました。
アイコンや数字が大きくなったことで、視認性も上がっています。

また、特性の似ているカードはイラストやカードの色でグルーピングし、できるだけカードを覚えやすいデザインを心掛けました。

前作のイラストは、ぱっと見変わっていませんが、間違い探しレベルでちょこちょこ修正しています。

ルール

前作は手札を全て公開するルールでした。

これはこれで詰将棋的な楽しみ方ができて良かったのですが、手札が残り2〜3枚になるとその時点で勝敗が決まってしまうことがあり、これは調整の余地があると考えました。

「MOOON2」では手札の内1枚は非公開とすることで、終盤でも相手が出してくるカードが確定しないため、消化試合の発生する確率が下がっています。

運要素は若干強くなりましたが、最後まで心理戦を楽しめるようになったので、良い調整ができたと思っています。

タイトル

「MOOON+(ムーンプラス)」
「MOOOOON(ムーーーン)」
「MOOON WORLD(ムーンワールド)」

いろいろ考えましたが、シンプルに「MOOON2(ムーンツー)」としました。

ちょうどニンテンドースイッチ2が発表された時期だったのと、同じく任天堂のMOTHER2が大好きなので。

おわりに

「MOOON2」は、「5分で遊べる手軽さ」と「デッキ構築や駆け引きといったTCGっぽさ」を7:3でミックスした作品です。

前作を遊んでくれた人も、今作が初めての人も、大人も子供もおねーさんも、みんなが楽しめる作品になっていますので、興味のある方は是非遊んでいただけると嬉しいです。

MOOON2の遊び方
ゲムマ取り置き予約
BOOTH通販

おしまい

余談
前作「MOOON」は、「MOOON2」の発売に伴い、在庫が無くなり次第販売を終了します。
BOOTHにあと少しだけ在庫があるので、遊んでみたい方は是非ご購入ください。

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